冗談じゃあない

ビートたけしのコメントに「冗談じゃあないよ」というのがあります。これ、普段でも口にしますよね。でも、ほんとに大変なことがあったら、笑いごとではすみません。冗談だから、冗談じゃないと言えるのです。
母がよく軽口で「私が死んだら」とか「もう死にたい」とか、よく言ってました。結構冗談が好きな人なので、私も「お好きに」と返してました。90才にしてはとても元気で、今でも、人の手はいりません。
ところが、最近、そういうことを、トンと言わなくなりました。「死ぬ」ということを、身近に感じるようになったからでしょうか。でも、無神経な私は、傷つけることを、つい言っちゃうのです。軽いノリで。
すると、これまではカウンターを返してくれた母が、黙りこくるのです。あるいは急激に不機嫌になります。夕食もまだなのに「寝る」と、いいます。私は冗談なのに、です。
母は、これまで経験のない、まるで知らない世界の入り口に立っている気分なのでしょう。そんな人にこれまでと同じように接している自分のおろかさに、泣けてきます。もう、ほんとに冗談じゃないのね。
人は、生・老・死のステージを、必ず上っていかなくてはなりません。ステージごとにいろんな準備を人はするけれど、「死」への準備なんて、私には分かりようもありません。
最後まで母らしくいて欲しい、というのも、私の勝手な願いに過ぎません。母が納得して人生の終わりを迎える、その手伝いをするのには、私は器が小さすぎます。
悔いなく、と思っていました。でも、悔いが無いなんてこと、あり得ないでしょうね。人として、まだまだの私です。しっかりしろよ、人生、冗談じゃあないよ。生理前のひどい腰痛を改善したいなら。